当社の代表的な製品は、変速機等で使われるギアを「冷間鍛造」で大量生産するために必要な金型です。特にヘリカルギア(歯スジがねじれているギア)のような難しい形状のギアを作ったり、1000分の1ミリ単位の高い精度を実現できる技術力を持つことが、当社の強みです。また、当社の金型を使って大量生産を行うため、金型は「壊れにくい長寿命」を実現しており、お客様のコストダウンのニーズにも応えています。こうしたお客様のご要望を実現できる技術力と、数字化・図面化できないノウハウを持っていることで、他社の追随を許さない存在を目指しています。
当社で製作した金型で作られたヘリカルギアは、欧州では変速機の主流となっているDCT(デュアルクラッチトランスミッション)などに搭載されています。日本の自動車メーカー各社にも採用されることもあり、当社で作った金型から生まれたギアを搭載した車は、世界中の道を走っています。
動力が必要で、チカラを伝えていく機械には、“ギア”が必要です。そこで、DCTギアを中心とする自動車部品を作るための精密金型を製作する技術やノウハウを応用して、航空機や産業用ロボット用のギアを作るための精密金型にも事業を拡大していきたいと考えています。当社の技術を必要としているお客様は他にもあると思っています。こうした技術の向上で、社会から必要とされる企業に、人になることが、当社の目指すビジョンです。
精密加工に欠かせない5軸のマシニングセンタや放電加工機、ワイヤー放電加工機などの設備を導入しています。しかも、機械メーカーの汎用機を購入してそのまま使うのではなく、当社の工法や加工する素材に合わせて最適な加工ができるようにカスタマイズを行っています。また、測定器や評価設備もドイツ・カールツアイス社の高い信頼性を持った測定器を導入し、厳しく評価しています。そして、金属は熱で膨張・収縮するため、工場全体を常に一定の温度・湿度になるように恒常管理を行い、高い精度を実現する環境を整えています。
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